【紹介】自分の心と向き合う「SELF 自己」

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直面しても逃げても構いません。でも全ての選択は物語の流れを変えるかもしれない。

 

 

「SELF 自己」とは?

非現実をさまよう テキストADV

突然いなくなってしまったお父さんを探そうとする主人公ですが、ゲームをすすめるうちに、プレイヤーは主人公のいる世界が明らかにおかしいことに気づきます。

ここは現実なのか、空想なのか、悪夢なのか、それとも…?

「SELF 自己」というタイトルどおり、主人公自身の 心・記憶に向き合いましょう

そうすることで、この世界のことが少しづつわかってくるはずです。

 

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後述しますが、この作品の肝はシナリオを考察し、何があったのかを解明することです。

ストーリーというのはわかりやすくて当然である、という考えを持つ人には全くオススメできません

「はぁ?なんだかよくわからないんだけど。結局何?」と思うこと請け合いです。

考察が苦じゃない、むしろ好き!という方にこそ遊んでほしい。そしてあなたの考えを聞かせてください。

 

そして、前情報が少ないほうが絶対に楽しめます。

未プレイの方、この記事を読むのは少なくとも何周か遊んだ後にしましょう。

ねこの写真をみたら帰ってください。またきてね!

 

※物語の理解が大事な作品ではありますが、ほのかに中国を感じる音楽ミニマルでセンスあるドットアートも見落とせない良さがあります。

 

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わたしのかわいいねこと「変身」

 

 

ちなみに、以前Steamゲームフェスティバルの記事で、「Arrog」という 7月29日発売のゲームをご紹介しましたが

 

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この「Arrog」と同じ、中国のパブリッシャー indienova からリーリスされています。

(indienova、今まで気に留めずにいたのが不思議なくらい好みなタイトルがたくさんある)

 

ストーリー

ストアの紹介文には「カフカスタイルの心理サスペンスアドベンチャーと、耳なじみのない文言があります。

カフカの作風には、不条理悪夢的孤独日常的な情景が後半で一転して非現実的な展開を見せる、などの特徴があるようです。(Wikipedia調べ)

プレイした後の所感として、確かにこれらの言葉があてはまるシナリオだったと思います。

 

公式の紹介文を引用しますが、

父さんが消えた。でも周りの人は、母親でさえも父さんの失踪に無関心でいた。僕は自分で父さんを探しに行った。
父さんを探す途中で僕はギャングに追われ、色々な変わった人と出会い、周りで奇妙なことが起こるようになった。僕は少しずつ父さんの世界に入って、自分の心の奥で閉じこめられた秘密も段々と現れた。

閉じ込められた秘密、つまり『実際何があったのか』を解明するのが主人公およびプレイヤーの目的となります。

会話や選択を重ね、繰り返す物語の違う結末を集めましょう。

 

しかし、全ての分岐を見た後でも真相が明確に語られるわけではありません

そこはあなたの推理力の見せどころです!とはいえ、おおよその予測をつけるのは難しくはありません。

(とか言ってますが、わたしはまだ考察途中だったりします…そのうち記事にしてUPしたい)

 

ただ、誤字・誤植が多い…

ただでさえ視点があちこちに飛んだりしてわかりにくいシナリオなのに、その単語が本当に意図されたものなのか信用できないので、さらに理解しづらくなっています。

もしこの誤字さえも計算されたものだとしたら…さすがにやりすぎだと言いたい。

インディーゲームの妙だと思って、そんなところも愛すしかないですね。

 

システム

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ジャンルとしては、マルチエンディング方式のノベルゲームにあたります。

ブラウン管テレビのモニターのような画面に映し出される二択の選択肢のどちらかを選び、その結果シナリオが分岐し、テキストで語られます。

 

テキストのアクセントとして、たまにはさまるクールな挿し絵や、

 

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「インタラクション」なるポイントクリック操作のギミックなどもあります。

 

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また、重要な選択の場面では、名作ゲーム「Undertale」を彷彿させる2Dシューティングがはじまります。

 

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緑の弾は肯定的な選択肢『直面』、赤い弾は『逃げる』ことを示しています。

赤をよけながら緑にあたり続けると『直面』が選べ、わざと赤にあたると『逃げる』選択をとることができます。

『直面』することが正しいとは限らず(このゲームに正しいことなんてないんだよ)、どちらを選んでもそれぞれの結果があります。

 

 

特定の選択を取った場合に、『主人公の記憶の断片』とされるものが手に入ることもあります。

手に入れた後はトップ画面からいつでも見ることができて、シナリオ読解の助けとなります。

また、すでに見たシナリオは記録され、チャプターで途中からはじめられるので、ストレスなく周回できるようにもなっています。

 

ゲームシステムの点では、とても簡単なものです。シューティングの難易度もごく易しいです。

繰り返しになりますが、一見理解しがたいシナリオこそがこのゲームのセールスポイントのため、そこが合わない人にとっては ただただよくわからない退屈なゲームだと思います。

もちろんわたしはこういうのすきですよ!

 

おわりに

ノベルゲームってあまりしたことが無くて、そんなに面白いイメージがなかったのですが、この「SELF 自己」はシューティングがよいスパイスになっていて飽きないし、SEもきちんと作られているので、楽しく周回できました。

イラストや演出もシンプルだけど、コンセプトによく合っていてかっこいいなあと思います。

 

またすぐに、実績解除のための攻略の記事もあげたいと思いますので、よかったらチェックしてみてください投稿しました!もし進行で詰まったらご活用ください!

 

 

それでは、記事を読んでいただきありがとうございました!