【紹介】邪神邪魔家事SIM「The Call of Karen」
「The Call of Karen」とは?
邪神に邪魔される主婦シュミレーター
2020年7月16日にSteamからリリースされたばかりの「The Call of Karen」(コールオブカレン)。
探索者さんは思い至るかもしれませんが、このゲームは『クトゥルフ神話』をフィーチャリングしています。
タイトル「The Call of Karen」は、クトゥルフ神話大系中での原典的存在、そしてTRPGとしても有名な「The Call of Cthulhu(コールオブクトゥルフ)」をもじったもの。
(英語圏においてKarenは『どこにでもいる普通のおばさん』を指すスラング的な意味があるみたいです。このゲームがそういう意味でつけたかどうかはわからないけど)
ただ、今作には ホラーやゴア要素はなく、いわゆるバカゲーの類です。物理演算で予測不能な動きをするベーコンを見たりして楽しみましょう。
1時間程度で終わるし、なにより無料なので、ちょっとした暇つぶしに最適です。
システム
ゲームは一人称視点。画面左下に操作説明が書かれたメモがあります。
このメモはゲーム中 常に表示され、C キー で隠すことができます。
WASD 各キー …… 前後左右へ歩く
マウス移動 …… 視線操作
Ctrl キー …… しゃがむ
Space キー …… ジャンプ
左クリック / E キー …… 持つ・離す
右クリック …… 持っているアイテムを使用
Esc キー / P キー …… メニューを開く
画面右上のメモが、こなすべき家事です。
例えば、朝は朝食の用意のために、卵とベーコンを2つずつ料理しなければなりません。
昼は掃除、夜は夕食の用意…で1日終わり。これを繰り返します。
この、心を殺すような作業感、リアル主婦の気持ちがわかる気がします。
地面に落ちたベーコンを躊躇いなくそのまま使ったり、ソファに塩コショウを振りかけてもタスクをこなしたことになるのが、彼女の生活への疲れと諦めを見事に表現しています(?)
クトゥルフ神話要素
どういうわけか この家では怪現象が頻発、しかも日に日に酷くなっていきます。
飛び出す食材、視界の隅にチラつく異次元存在、荒ぶるミートローフ…
しかし主婦にとっては、旧支配者も子供も、家を散らかす点では同じ。
超常現象の妨害に負けず、ただひたすら家事をやりきるだけです。
しかしこの奥さん、空中浮遊する本を前にして あの薄っすいリアクション、とっくに正気じゃないのかもしれませんね。
おわりに
できることは基本的に 朝食の用意、掃除、夕食の用意だけ。
クトゥルフ要素があるといっても、結局は妨害をうけつつ退屈な家事をするゲーム。これに尽きます。自由度もほぼ無し。
エンディングまで行くとイベントがあるので、一応「やりきったなあ」感は味わえます。今までの家事の退屈さの反動で、ちょっとした感動すらある。
なんだか、お母さんや奥さんに「いつもごめんね、ありがとうね」と言いたくなるゲームでした。
無料でその気持ちが味わいたい方はぜひ遊んでみてください。
それでは、記事を読んでいただきありがとうございました!
※本記事内の画像は全て The Call of Karen からの出典です